存在する意味

病室に先生が来る。
大往生でしたね、よくがんばりましたねとか、これまでのおばあちゃんの感じを話してくれる…

家族がちらほらいたりいなかったりして
先生また後でくるから…ってなって
また同じ話をする。

先生に気持ちが入ってるのがあんま見受けられんくて、あー。亡くなった時はこういう作業なのだなぁ。って私には見えた．

ん？これの意味何？って思ったけど
多分意味ある。

先生がうおんうおん泣くわけにもいかないし気持ちが多かれ少なかれお疲れさん。って気持ちはあると思う。ないことはないと思う。
仕事だし同じような場面は幾度もあったと思う。人は慣れるものだと思う。そして鈍感になる。私がそれあるもん．慣れると感情の揺さぶりが少ない。
へぇ。って思うことがあるよ。そのへぇ。が飽きるからいろんなことやろうとしてるんだと思う。

…で、その先生がいちいち来て
言葉的には言葉の音的に、抑揚的に？は
平坦なんだけどさ
【先生】として遺族に言葉をかけてくれるってのが重要なんだと思う。

遺族としては
あぁ、この人は最後まで面倒みてくれたんだなぁ。とか
ありがとうございますって言える相手がいることが嬉しかったりして
なので【先生】という人はいる価値がある。ありがとう！を向けるためにいてくれないと言えないから。